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画面のまわりは500ルクス以下の暗さがおすすめ

目の疲れ・ドライアイ

画面のまわりは500ルクス以下の暗さがおすすめ

ドライアイの原因である凝視対策の中で紹介した、画面のまわりを暗くすること。
実はこれ、厚労省からも正式に発表されている情報があります。

画面のまわりは、500ルクス以下がおすすめってことですね。
目の健康維持には、よけいな光で刺激しないことが大切です。

 

 

画面のまわりは500ルクス以下

VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン

平成14.4.5 基発第0405001号 別添(令和元年.7.12 基発0712第3号により廃止)|安全衛生情報センター
「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて」別添

労働衛生管理として、パソコン作業をする場合の注意事項が記載されています。
昭和60年→平成14年→令和元年と改訂されています。

この中にディスプレイ画面まわりの明るさの記述があります。
ここに500ルクス以下とされています。

 

3 作業環境管理 > (1) 照明及び採光 > ロ

ディスプレイを用いる場合のディスプレイ画面上における照度は500ルクス以下、書類上及びキーボード上における照度は300ルクス以上とすること。

ディスプレイ画面の明るさ、書類及びキーボード面における明るさと周辺の明るさの差はなるべく小さくすること。

「ディスプレイ画面上における照度」とは「ディスプレイ画面に入射する光の明るさ」のこと。
つまり500ルクス以下に暗くしろということです。500ルクスってどのくらいかというと、コンビニで1500ルクス以上。普通のお店だと300ルクス程度、会社のオフィスだと700ルクス以上が多いようです。

 

ここで重要なのは正確なルクス数ではなく、画面のまわりを暗くすることです。極論0ルクスの暗闇でも、ディスプレイはよく見えるので暗い方が目も疲れなくて良いでしょう。

しかし真っ暗では、書類などはまったく見えません。日中ならば体内時計が狂うでしょう。なので手元は300ルクス以上となっていて、明るさの差も小さくしようね、となっているわけです。

 

基準に合わせるならば、このようなパターンですね。

  • 部屋は明るい、画面のまわりも明るい、手元も明るい。 ← 目に悪く疲れる 一般的はココ
  • 部屋は明るい、画面のまわりも明るい、手元は暗い。 ← 目に悪く疲れる
  • 部屋は明るい、画面のまわりは暗い、手元も明るい。 ← 目には優しく作業もしやすいが実現が難しい
  • 部屋は明るい、画面のまわりは暗い、手元は暗い。 ← 目には優しいが実現が難しい
  • 部屋は暗い、画面のまわりは暗い、手元も明るい。 ← 目には優しいが体内リズムなどに注意
  • 部屋は暗い、画面のまわりは暗い、手元は暗い。 ← 目には優しいがブラインドタッチは必須、体内リズムなどに注意 私の環境はココ

 

上記の部屋は明るく画面まわりが暗いことは実現が難しいです。理由はJIS規格(JIS Z91110)の「事務所の照度基準」ではパソコンのキーボードを操作するような事務所では、机上の照度は750ルクス以上となっているのです。

つまり多くの場合でオフィスなら、そもそも750ルクス以上の環境。そこにパソコンのディスプレイをおいて画面のまわりは500ルクス以下にしよう!って素人には無理ゲーでしょう。

 

照明のプロだと正確に基準を理解し、適切な環境を作ることができるようです。でも私ら素人には厳しすぎる。だったら暗くしておけばいんじゃね?というのが私の結論です。

ちなみに前回の凝視対策で披露した私の環境、15年以上も継続できています。ご参考まで。

 

情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン

https://www.kensaibou.or.jp/safe_tech/ministries_agencies/files/20190712-01.pdf

 

 

補足・動画スクリプト

語り手: 画面のまわりは500ルクス以下の明るさがおすすめだって知ってました?
助手: へえ、そうなんですか。 どうしてそんな基準があるんでしょう?

語り手: 実はこれ、厚労省が発表している情報なんです。 目の健康維持には、余計な光で刺激しないことが大切なんですよ。
助手: なるほど。 でも500ルクスってどれくらいの明るさなんですか?

語り手: コンビニが1500ルクス以上、 普通のお店が300ルクス程度、オフィスだと700ルクス以上が多いんです。
助手: じゃあ、オフィスの明るさより暗くするってことですね。 でも、完全に暗くしちゃっていいんですか?

語り手: 極端に暗くするのは避けた方がいいですね。 手元は300ルクス以上にして、明るさの差も小さくするのがおすすめです。
助手: なるほど。 バランスが大切なんですね。 目の健康のために、少し意識してみようと思います。