照明の眩しさをカットする方法
目を悪くする大きな原因の1つが、グレア。 グレアとは不快なまぶしさのことです。 つまりグレア対策とは、まぶしくなくすることです。
これは厚労省の「新VDT作業ガイドラインのポイント」でも、グレア対策を指導しています。
(2)グレアの防止 ディスプレイについては、必要に応じ、次に掲げる措置を講ずること等により、グレアの防止を図る。
- ディスプレイ画面の位置、前後の傾き、左右の向き等を調整させること。
- 反射防止型ディスプレイ画面を用いること。
- 間接照明等のグレア防止用照明器具を用いること。
- その他グレアを防止するための有効な措置を講ずること。
とのことでも、この説明を読んでも、意味が分からない人の方が多そうです。(わかる人、ごめんなさい) 意味がわからないものを対策できるわけもありません。 知っていてもできなければ意味ないですから・・・
そこで、グレアの知識がなくても、できている人たちのお手本を紹介します。
まず、上記のパックマンの画面をよく見てください。 ゲームの画面、上半分はパックマンがよく見えますが、下半分はよく見えません。 手前はもっと見えません。
これこそが、グレア対策の具体例です。 この写真だと証明が反射していますが、イスに座ると、画面全体がよく見えるようになっています。
さて、これはなぜでしょうか? なぜ?という理由がわかれば、今後は自分にも応用が利きますよ。
反射グレア対策
反射グレアとは、光が反射してまぶしくなること。 天井の照明が映り込むなんてのは、反射しているので反射グレア。 ちなみに画面が明るくてまぶしいのは、直接グレアといいます。
で、このゲーセンでの反射グレア対策は、画面の上に照明を遮る屋根をつけています。ひさしですね。 この屋根が照明をカットしているゲームの画面は、鮮明で見やすくなっているのです。
つまり、天井の照明を屋根でカットすることで、反射グレアの発生を防いでいるのです。 快適になりますから当然、ゲームの点数はアップします。 仕事なら仕事の成果がアップするということですね。
でもパックマンの画面くらいわかりやすければ、誰でもやりそうです。 でもこれ写真だから明らかなだけであって、実際にその場にいると気づく人はほとんどいないのです。
脳が光の調整をしてしまうので、他の光で見えにくくてもほとんどの場合気づけません。 そのため、目を疲れさせる環境でパソコンを続けてしまい、視力低下や目の病気の原因を作るわけです。
今回のゲームのように、真剣に人が取りくむ場合は一切の妥協が許されません。 そのため、環境が悪いと環境をよくしようとします。 仕事だったら「こんなもの」とタラタラやるだけですけど・・・
平成の労働衛生管理より30年前の駄菓子屋
ちなみにこれらの光害問題、テクノストレスは労働衛生管理の範疇です。 ある程度大きな会社(労働安全衛生法では労働者が50人以上で、衛生管理者が義務化)では担当者が必要なんですね。
てことは、小さな会社の場合は自分で考えないといけないわけです。 でもグレアの発生には社員数は関係ないですから。 ところが人数が少ない方が、すぐに環境を良くできるんです。
この画面に屋根をつけるのって、30年前に駄菓子屋でありました。 ゲームをやった経験がある人なら思い出すかもしれません。 駄菓子屋にゲーム機が置かれ、私も小学生のころ、ゲームをやったものでした。
そこでは、「おばちゃん、画面見えねーよ!」なんてブーブー文句をたれる子どもをだまらせるために、画面の上にはダンボールをかぶせてあったものです。
これ、今でも具体的に対応できる専門家もいませんよね。 職場のパソコンだって画面はむき出しで、天井の照明が映り込んでいたりするわけです。
でも30年前には駄菓子屋のおばちゃんは、グレアの対策までできていた。 そう考えると、知識とか専門家ってなんなんでしょうね?
現実の現場を大切にしたいものです、はい。 ちなみに、パックマンやドンキーコングは、アキバのカルチャーゾーン、スーパーポテト(今回の撮影場所)にあります♪